腹圧性尿失禁の分かりやすい事例と症状の原因

腹圧性尿失禁は中高年の女性に多く発症することは分かっており、自分の意志とは関係せずに尿を漏らしてしまう状態に陥ってしまいます。

尿路結石

尿路結石という症状もありますが、この場合は尿道内に結石が出来てしまうことで尿路を塞ぎ、結果的に尿が出にくくなるだけではなく痛みを伴うことが多い問題になるので、腹圧性尿失禁とは全く異なるものと判断できます。

事例はお腹に力が加わる場面をあげることができ、咳やくしゃみをする場面、大笑いをしたり重い物を持ち上げる場面でも漏れてしまいます。運動やスポーツを行う際にも漏れる場面もあるので普段の生活上で不都合を感じてしまうことが多い症状です。

腹圧性尿失禁の原因は、若い年齢の間は骨盤底筋を良いコンディションで保てることで発症することは殆どありませんが、中年以降になるとこの筋力が低下することで引き起こされてしまうことをあげる
ことができます。

筋力の低下により尿道を締める効果が低くなってしまい、意図しない場面で尿漏れが起きてしまうものなので、ある意味では年齢による違いはありますが、完全に予防をすることは非常に難しいと考えられます。尿路結石のように痛みを伴うことは無い症状なので、特に高齢者になると尿漏れ用のパッドを使っている方も多く存在しています。

女性特有の尿漏れを治療する方法は効果を実感できます

骨盤底筋が弱くなることで引きこされる腹圧性尿失禁は、お腹に力を入れる度に漏らしてしまう状態なので、専用の下着やパッドなどを使う方法で対処は可能になりますが、治療をしたいと考える方は、泌尿器科を探して治療を受けた結果、症状が軽くなる可能性は高まります。

骨盤底筋

治療といっても医薬品を服用する方法ではなく、まずは初回に問診や検査によって腹圧性尿失禁であることが明確になった時点で骨盤底筋体操を習うことが一般的です。

この体操は自宅で行うことができる範囲になり、低下した筋力を強くすることや、臓器を下に下げないようにすること、尿道と肛門に対しても意識的に体操をする方法で自然と自分自身でコントロールできる状態に戻すことが可能になります。

体操や運動、筋肉トレーニングを継続しても一向に効果が出ないという方は、尿道を引き締める効果のある薬の処方で治す他、尿道付近にコラーゲンの注射を打つことで治せる場合もあり、試してみる価値は十分にある範囲です。

腹圧性尿失禁の対処法には更に尿道を直接的に持ち上げる手術法もあり、薬を飲んでいても治せない方にとっては最終的な手段と考えることができます。年齢にもよりますがまだまだ現役世代の方であれば、放置をせずに病院での治療を早期に受けることは最善策です。